きょうの郷土料理! &すき焼き好きの「すきや連」 »
拙著『すき焼き通』に、すき焼きのおいしさはねぎあってのもの……と書いたのをきっかけに交遊が始まったのは、群馬県下仁田町の小金沢章文さん。東京からUターンし、下仁田ねぎをメインに「下仁田ファーム」を切り盛りしている若手生産者です。
下仁田ねぎへの愛着が人一倍深い小金沢さんは、ねぎぼうずのラビリンスともいえる「ねぎぼうず園」を昨年から公開しています。もちろん、日本初の試みです。
極太でグラマーな下仁田ねぎにふさわしく、そのねぎぼうずはソフトボールより大きいくらいの真ん丸で、ねぎの高さは子供の背丈以上なので、畝の間を歩いていると、ファンタジーの世界にさまよっているようです。
そんな不思議な景観と、畑歩きの楽しさを消費者にも体験してもらい、ひいては下仁田ねぎファンを増やしたいという思いから、小金沢さんは「ねぎぼうず園」をオープンしたというわけです。
今年は5月3日からスタート。昨年の感動を再び味わいたく、わたしも出かけるつもりです。開園は5月下旬まで。下仁田ファームのホームページなどで見頃をご確認のうえ、お出かけください。
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豪華な食事で知られる船旅だが、現代はビュッフェメニューの印象が強い。ところが、各国が次々と大型客船を建造し、「動くホテル」「旅するホテル」として人気を競った1930年代には、日本の船会社は料理に力を入れて集客につとめたそうだ。
なかでも日本郵船は「料理の郵船」と評判をとるほどで、ディナーの基本はフランス料理フルコースだったが、特別食としてうな丼、天ぷらなどの和食が出たし、さらにはすき焼きパーティが開かれたというからうれしい。
これを知ったのは東京・京橋のINAXギャラリーで開催中の「にっぽんの客船タイムトリップ展」でのこと。日本郵船の伏見丸におけるすき焼きパーティーの写真もあり、甲板にござを敷いてちゃぶ台を並べ、興味しんしんといった表情で、白人乗客たちが鉄鍋を箸でつついている。わたしも写真にじっと見入ってしまい、肉はなんだろう、具はいかにと興味がつきなかった。
すき焼きの歴史的遺物も展示されている。蓋付きの瀬戸物のすき焼き鍋である。説明分には「大阪商船(筆者注・現商船三井)の南米航路客船にて使用されたと推察される。……」とあり、大型スープ皿のような白磁の皿に、上部につまみがついた共蓋が添えられていて、皿の底と蓋の表面には、青で「大」の字がデザインされた大阪商船のロゴが入っていた。船上のことだから、客席で煮るわけにもいかず、厨房であらかじめ調理したすき焼きを盛りつけたのだろう。そうまでしてもすき焼きをメニューに取り入れるとは、当時からすき焼きは日本人の心のごちそうだったに違いない。
この催しは東京では5月21日まで(日曜祝日は休館)、その後大阪のINAXギャラリーで6月4日~8月18日まで(水曜、夏期休業日は休館)。
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第一報でお知らせしましたように、京都・三嶋亭さんでのすきや連でご一緒だった仙台「かとう」の加藤ご夫妻、大洗の「大洗ホテル」の竹内さん、「月の井酒造店」の坂本さんは、みなさんお元気です。
加藤さんのお店は県庁近くの仙台中心部にありますが、ガスの復旧の遅れで、しばらくは1階の精肉とお惣菜部門だけの営業でした。でも、仙台牛と具がたっぷり入るすき焼きを待ち望むお客さまからの強い再開希望の声に励まされて、4月後半からはすき焼きを再開しています。仙台は例年どおりに七夕が開催されますので、ぜひ応援にお訪ねしたいものです。
大洗の2軒も再開されました。ロビーのガラス窓に漁船が突っ込むなど津波被害の大きかった竹内さんの「大洗ホテル」は、修理がすんで4月29日からオープンし、7月15日まではお得な“再開プラン”が設定されています。また、竹内さんが袋田の滝近くの袋田温泉で営む「思い出浪漫館」ホテルは、一部に被害があったものの、すでに4月1日から通常営業に戻っていて、宿泊料の一部を義援金にあてるという宿泊プランもあります。
蔵の入り口間近まで津波が迫った月の井さんも通常営業に戻り、6月に蔵開放のイベントを計画中。亡きご主人との約束から生まれたオーガニック日本酒「和の月」(生と火入れの2種)を日本酒ファンに知ってほしいと奮闘している坂本さんには、この酒をオーダーするのがなによりの声援になると思います。
わたしは、近いうちに、大洗の2軒をはしごして、応援とともに自分のリフレッシュ・ツアーにもしたいと思っています。ご一緒にいかがでしょうか。
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「旬の菜事記」、旬の一品 »
かたくりの花があまりに美しく、繊細かつ優美な味だったので、つい書きそこねてしまいましたが、五戸町からの宅配便には、秋田県仙北市西木町産のこごみ、天然みつば、さしぼも入ってました。かたくりはおひたしにし、それ以外は天ぷらにしたのですが、まあ、なんとおいしいこと。
こごみは太古の森に自生したような野趣に富み、みつばは山の「水辺に自生していたもの」という断り書きどおりの清らかさ。そして、下の写真の「さしぼ」には、さらに魅せられてしまいました。
人指し指の先ほどの大きさで、ピンク色を帯びたものもあり、かわいい!という言葉がぴったり。ところが、同封の手紙には「……さしばとは、さそどりの芽の異名で、ぬめりと酸味があり……」と書いてあって、ちんぷんかんぷん。
調べてみると、「さそどり」とはいたどりの芽と判明し、秋田でも由利本庄市周辺ではとくに好んで食べられるとか。天ぷらにすると、ほっこりしているのにぬるり感があって、ほのかな酸味がなんともおつ。
いたどりは漢字では“虎杖と書き、高知市の日曜市では茎の部分の塩漬けが売られていて、塩抜きしてから煮て、田舎寿司の具によく使われます。でも、そのいたどりの芽が山菜として珍重されているのは、初めての見聞でした。
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「旬の菜事記」、旬の一品 »
青森県五戸町の知人から「かたくり」が届きました。産地は、田沢湖の近くの秋田県仙北市西木町。かたくりの花は、今がちょうど見頃だそうです。だから、宅配便の箱を開けて、まず目に飛び込んできたのは、紫色の花。可憐な花弁が、春の訪れをささやきあっていました。
ということは、食べ頃でもあるわけで、葉も茎もみずみずしくておいしそう。同封のメモには「天ぷら、おひたし、酢味噌あえ」とおすすめ料理がかいてありました。さっそく試したのはおひたし。さっと湯通しする程度で、もう食べ頃です。やわらかいのはもちろんですが、“春の香り”が何よりのごちそうでした。
東日本大震災四十九日に
かたかごの花や追悼重ねたる 千鶴子(母)
花かたくり黙祷の朝届きたり 千恵子
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いま発売中の『週刊文春』5/5・12ゴールデンウィーク特大号のグラビア企画「ご飯の友・逸品大全」で、わたしの好きなおかず2種を紹介しています。どちらも取り寄せできますので、いちどお味見してください。
「雲仙こぶ高菜本漬・浅漬」は希少品種の野菜の漬物で、しゃきしゃきした歯応えが心地よく、高菜の辛味がとてもマイルドでご飯にぴったり。長崎県雲仙市の守山女性部加工組合という農家の奥さんグループが栽培から漬け込みまで一環生産しているだけあって、もちろん、無農薬栽培・無添加製造です。
鹿児島県枕崎の丸久鰹節店の「かつお味噌」は、近海かつおのかつお節をほぐし、味噌、酒、砂糖で味つけした“おかず味噌”で、かつおのうま味が十二分に味わえるうえ、添加物なしなので安心&安全。一般の“おかず味噌”はどうしても塩気が強くなりがちですが、甘口の「かつお味噌」はご飯のおともにちょうどいいと思います。丸久鰹節店はいまや数少ない最高級の本枯れ節の生産者でもあるので、かつお節のほうもお試しになってはいかがでしょう。また、本枯れ節を削った削り節を取り寄せると、とっても重宝しますよ。
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NHKラジオの人気番組「ラジオ深夜便・大人の旅ガイド」にレギュラー生出演することになりました。わたしの最近の旅のなかから、とっておきのおすすめ「食スポット」をご紹介するコーナーです。
第1回目は、4月27日(水)深夜0時30分頃からの出演で、暦の上でいうと28日に入った深夜の時間帯です。今回は愛媛県内子町の「生芋こんにゃく」と「そば」をご紹介します。
普通のこんにゃくはこんにゃく芋を乾燥した「精粉」からつくりますが、生芋こんにゃくは文字通り生のこんにゃく芋を用いたもので、一味おいしさが違います。
そばは、町並みならぬ「村並み」保存に力を入れている石畳地区の農家そば屋の逸品。目の前の畑で収穫したそばを、挽き立て、打ち立て、湯がき立てでいただくので、うまさひとしおです。
4月以降は、原則として毎月第4水曜日深夜の生出演となります。各地のおいしいもの情報をお話ししますので、ぜひお聞きになってください。
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第8回「良い食品博覧会」が5月28-29日に山梨県清里・清泉寮で開催されます。これは、おいしさ・安全・安心をモットーとする生産者が全国から集まって、食品づくり体験をしたり、おすすめ食品を販売するイベントで、今年は[食]を通して東日本大震災の被災者の方々の復興を応援するために、「被災地物産販売コーナー」もオープンします。みなさま、ぜひいらっしゃってください。どなたでも参加できますし、入場無料です。
わたしは、「食の街道を行く」というタイトルで講演させていただきます。今年グルマン料理本大賞グランプリを受賞した「食の街道を行く」(平凡社新書)を通じて、食品、食文化、そして人々の食生活の歴史をお話する予定です。もちろん、大震災以降のわたしたちの[食]についても考えていきたいと思います。
良い食品博覧会 特別講演「食の街道を行く」
日時 2011年5月29日午後1時-2時
会場 山梨県清里・清泉寮(八ヶ岳山麓)
●新資料ができましたら、くわしくお知らせいたします。
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3月11日の地震のとき、わたしは東京有楽町の国際文化フォーラムで「本場の本物」研修会に出席中でした。「本場との本物」とは地域食品ブランドの育成・管理対策のプロジェクトで、わたしは審査委員をつとめております。ともあれ、研修の最中に地震がやってきたのです。揺れが大きかったし、なにより全国の生産者がお出でになっていたので、即座に解散となりました。その後、何人かの方々とは連絡がとれ、ご無事を確認していますが、テレビニュースを見るたびに胸がつぶれる思いです。
なお、わたしは、夜まで待機して、地下鉄で帰宅しました。部屋は本の山がくずれた程度で、怪我などはありません。
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東北関東大震災の被災状況について、「良い食品づくりの会」事務局から連絡がありましたので、ご報告します。
☆仙台味噌醤油㈱ 人的被害はなし。建物一部破損。
☆㈱一ノ蔵 ご家族の人的被害はなし。社員については安否確認中。製品に大きな被害。工場設備は状況調査中。
☆㈱佐々重 人的被害はなし。建物設備に大きな被害はなし。
☆門馬雄造商店 ご無事です。 (3/17確認できました)
☆紺野商店 人的被害はなし。茨城県大子町のご親戚に避難中。建物の被害状況不明。
☆こうじや 人的被害はなし。波江町避難所に避難中。建物の被害状況不明。
☆㈱精華堂あられ仙台工場 人的被害はなし。建物設備は大きな被害はなし。
(以上、3月16日現在)
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